今回はまた遡って、溜まっている以前の記事へのコメントを見ていこうと思っていましたが、ちょうどまたいただいていた前回の記事へのご質問コメントが程よく話が広げられそうであったため、何気にちょっと触れ足りなかったというか補足しておきたい点もあったこともあり、ネタが新鮮な内に、まずはそちらから見ていこうかなと思います。
(逆に、前の記事へのコメントはもういつのネタだよ、ってなっていってしまうかもしれませんが…。)
コメントは最早言及不要・先刻ご承知の通り、アンさんより賜ったものになります。
重ね重ね、毎回本当にお礼の言葉も見つからないぐらい、感謝感激の限りです…!
todayは未来にも過去にも使えるということで大丈夫そうですね。
今回のネイティブの意見は、とてもわかりやすかったですねぇ。「文脈による」っていうことをゴリゴリ推してましたけど笑…この質問者のTommyekさんの気持ちというか、言いたいこと、、めちゃくちゃ理解できました笑
『I'm plating flowers todayは、例えば、I'll be planting flowers today(今日は花を植えている予定だ)という、自分の予定も意味することができるよね?』これも、何を言わんとしているのか理解できないとバッサリいかれてましたが、え?なんでわかんないの??って感じでした笑(自分はわかっているっていうイメージです笑)
ただ、その回答で、『毎週水曜日にルーティンワークとして花を植えるという意味にもなり得る』
ということでしたが、ルーティンワークでないとダメなんですか?自分の“今日の予定”としてスケジュール帳に書いてあるだけの意味でも使えますよね?
あ、でもこれは
「It's Wednesday, so I'll be planting flowers today」
こっちの未来進行形のことを言ってるのか…。
っていうか、未来の予定でも個人的なスケジュールは普通に現在進行形(I'm plating flowers today.)を使うっていうことでしたよね??ということは、I'm plating flowers today.だけ言われても、今まさに花を植えてるところなのか、今日の予定(未来)なのかは、わからないっていうことになりますか?あ、今まさにの場合はtodayではなくnowを使うって感じで書かれてましたね、そう言えば。となると、I'm plating flowers today.とI'll be planting flowers today.の使い分けは、やっぱりルーティンワーク?(違う気がする…)
それとも、ただの気分?笑
(結局わかってない笑)
⇒改めまして、大変ナイスな着眼点で、その辺ももうちょい補足しておきたい所でした。
最初の、回答者による「何を言わんとしているのかが分からない」という回答が、「なぜ分からないのかが分からない」という点は、まぁ僕も思いましたけど(笑)、これは日本語に訳したらちょうど分かりやすかっただけで、元の英文は実際ちょっと分かり辛い感じだった&英語ネイティブの発想ではあんまり生まれてこない、非ネイティブならではの発想というか質問だったのかもしれない……って部分はあったのかもしれませんね。
ご質問部分に参りますと、まず最初の「ルーティンワークでないとダメなんですか?」という点については、これまた改めて、「○○でないと(絶対)ダメ」ということは基本的になく、恐らくネイティブに聞いたら、返ってくる回答は、マジで例によって例のごとく、「文脈による」でしかないんじゃないかな、と思います(笑)。
正直、「文脈による」って答になってないじゃん、断定することから逃げてるだけだろ、生まれてからずっと使ってる言語のことなんだから、ネイティブならもっとハッキリさせてくれや(笑)……とも思えますけど、これは地味に、それぐらい言語の運用・活用法なんてものは曖昧なものなんだ、といえる話になっていることの裏返しなのかもしれません。
…っていうかぶっちゃけ、ネイティブの連中って、正直発音がいいだけで、あいつらマジで案外適当に英語運用してますからね(笑)。
例えば、これはこないだ別の記事で触れていた話(といってももう結構前で、英語シリーズの初期ですが↓)になりますけど…
con-cats.hatenablog.com
…ずーっと前に、研究室にいたネイティブの学生に現在完了についての質問をした所、「『perfect』(完了形)って何?へぇ~、have+過去形のことをそう言うんだ、知らなかったよ。まぁ用語は知らんけど、これは普通の過去形より、めちゃくちゃ最近の過去のことを言ってるだけだよ」みたいな、文法用語を知らないばかりか、若干「そんな認識で大丈夫なん?」と思える説明をもらったこともありましたしね。
他にも、これはこないだどこかの記事で、「書こうと思ってたネタがあったけど、長くなりすぎたので却下」としていたネタの1つですが、話はもう大分前、こちらへ来て数年目の、シェアメイトとその友人との会話になります。
(別に話をする上で大した意味はないのですが、そのシェアメイトは、以前の記事(↓)で一度触れていた、Qiqiというイングリッシュネームが英語圏では呼びづら過ぎて途中からKikiに変えていたという子になります。)
con-cats.hatenablog.com
このKikiは、MBAコースの子で、そのクラスメイトも当時一緒にシェアメイトだったんですが…
(なので、その時のシェアメイトはKikiとそのクラスメイトと、あと一人、ナーシングスクール(看護系の大学院)に通っていた子で、その時は僕以外全員女の子だったわけですけど、MBAの2人は中国人で、(偏見かもしれませんが)MBAコースの学生はクッソパーティーとかが好きで、彼女らもご多分に漏れず、シェアハウスにも月数回レベルで同じ学年のMBA学生連中をぞろぞろ集めて週末パーティーを頻繁にしていました。
僕もしばしば(というかやる時は毎回)誘われていたので、実験が終わって時間がある日とかは参加して軽く飲み食いさせてもらってましたけど(なお、MBAコースには日本人学生もしばしばいるので、その人たちと話すこともありました)、ナーシングスクールの子も最初は誘われて参加していたものの、あまりにも頻繁すぎる、かつ深夜までマジで(周りの家からクレームが来るレベルで)ドンチャン騒ぎしてるのに嫌気が差したのか、途中からMBAの2人とナースの子は尋常じゃないレベルで仲が険悪になり、彼女らが引っ越す前の最後の空気はヤバかった……とはまぁ僕はあんまり家にいないので直接は感じませんでしたが(笑)、僕はどちらとも仲良くしていたのでキッチンとかで会えば話してましたけど、Kikiが最後の方、「ちょっと騒ぎすぎたのか、ナーシングの子が怒っちゃって。私たち、もうずっとガン無視されてる(笑)」と、最後はマジで一切一言も口を利いてもらえなかったと語っていたのも印象深いです(笑))
(ちなみにそのナーシングスクールの子も別口で話に出したことがあって、この記事(↓)の…
con-cats.hatenablog.com
…キティちゃんの弁当箱を使ってた子でしたが、普通に「パトリシア」って名前出しちゃってましたね(笑)。
まぁパトリシアもキキも実名ですが、特にそんな名前ぐらいではプライバシーうんぬんの問題は全くないのでヨシとしましょう(笑))
…って、当時の思い出は別に本題の話には全く関係ない、単なる唐突に「女子学生とのシェアハウス、何か空気が悪かった」という脱線ネタでしたが…
(お前それ「女子学生3人とシェアしてた」って言いたいだけちゃうんか、って思われるかもですが(笑)、まぁそれもちょっとあるのかもしれないものの(笑)、基本的に家には寝に帰るだけぐらいだし、男子学生とのシェアと全く同様、普通に特筆すべきことは何も起こらず、この時は中立の立場の僕が何か気を使うだけだった、という本当にそれだけですね。
なお、KikiたちはMBAだけあってマジで頭の切れ・回転が凄い子らで本当に面白かったですし、パトリシアもシカト決め込む以外は普通に親切で優しいいい子でした。一回僕も参加していた自宅パーティーの夕方、帰ってきて裏口から入ってきたパトリシアが、マジで誰にも目を合わさず一瞥もせずつかつかと自室へ上がっていったのを見た時は、「あぁ、ホンマに怒ってるなぁ」と思えたとともに、やっぱり同じアジア人でしかもパーティーにもたまに参加していた僕は、申し訳なさも感じたものでしたが…。
…あぁちなみに、それはちょうどたまたまその場に日本人のMBA学生も参加して話している時でしたが、「今の子とKikiたち、めっちゃ仲悪いんすよ」と言ったら「あぁ、だからシェアハウスってしたくないんですよねぇ。参加しといて何ですけど、夜までうるさいとかだとマジでいらつきますしね」とおっしゃってたのも思い出しましたね(笑)(ちなみに日本人MBA学生は、銀行から社費で…とか、省庁から公費で…とかそういう社会人の方が案外多く(というかそのパターンしか見た記憶なし)、当時同い年ぐらいの方も多かった気がします)。)
…って脱線の補足脱線ネタが長くなりすぎてますけど(笑)、元ネタに戻ると、自宅パーティー以外でも、何やかんやお祭りとか、何かMBAのクラスメイト同士でのイベントとかに「Konsukeも来ない?歓迎するよ」と誘われてノコノコ何度か出歩いたこともあったんですが、話は、どっかのレストランだかに車で乗せていってもらったときの出来事でした。
その車には、Kikiと、Kikiの一番の親友で常にパーティーとかにも最後までいた別の中国人のMBA学生と、その彼氏、そしてその彼の友達(多分、2人ともMBAか似たようなコースの学生だったんだと思いますが、あんまり直接話したことはなかったので詳しくは不明のままです。2人とも、屈強な、いかにもアメフトとかやってそうな典型的なアメリカのインテリマッチョ学生、って感じでした)と僕の5人が乗っていたんですけど、全くどんな文脈かは忘れましたが、「『another』という語の後に、複数形の名詞をつなげて言うことはできるか?」という話題になったというかその議論が、(まず運転席と助手席に座ってるカップルの間で)おもむろに始まったのです。
で、僕は「anotherは、『an+other』であり、単数形の名詞しか修飾しない」と習いましたし、当然Kikiとその親友もそう習ったようで、「文法的には単数形しかつなげちゃダメだよ」と我々非ネイティブ・アジアン連合は主張したんですけど、ネイティブの屈強ムキムキマンたちは「いやいや、全くそんなことないから(笑)。全然、複数形にanotherをつけても何もおかしくないぜ」と頑として譲らなかったのです。
まぁ、弁の立つうるさい中国人ガールズと、屈強なヤングアメリカンマッチョに囲まれて僕は大して意見も言わずに小さくなってましたけど(笑)、実際Kikiたちは僕が習った通りのことを主張してくれており、「うん、確かにそう習ったね」とうなずいていたんですが、我々サイドは、
「まぁ実際の会話では複数形をつなげることもあるのかもしれないけど、文法的にはそれは正しくない使い方だよ」
と譲歩を見せるも、マッチョどもは、
「いやだから、そんなルール絶対存在しないってば(笑)。別に複数形をつなげても、文法的にも完全に正しい、正式な英語だっちゅうに(笑)。何だなんだ、キミたちは、ネイティブに挑戦しようとでもいうのか?(笑)」
…と、もちろん全く険悪さもない冗談っぽい和やかなムードではあったものの、結局お互い「やっぱネイティブって文法知らねぇわ」「やっぱアジアンって勝手に謎ルール掲げるよぉ分からん存在だわ」と、お互い歩み寄らないまま、目的地についてその議論も平行線のまま終わったように記憶してますけど(笑)、これは非常に印象的な出来事でした。
何の話だったかというと、それぐらいネイティブの野郎どもは文法ルールとかしゃらくせぇ、俺らが使う言葉が絶対ルールだ……と言わんばかりに俺様ルールを掲げてくる太ぇ存在なので、案外、奴らは英語を知らんのです、ということを言いたかった感じですね(笑)。
(なお、繰り返しですが、Perfect(完了)という時制を知らなかった学生も、another+複数形は1ミリも問題がないと主張していた学生も、どちらも普通にインテリと呼んで然るべき、知識層ネイティブといって差し支えない人たちでしたね。
もちろん、英文学専攻のネイティブとかだと、また話は違ったのかもしれませんが…。)
とはいえ、そういう細かい厳密ルールや文法用語は下手したら我々の方が知っていたとしても、圧倒的な量の膨大な経験値の差は埋めがたいレベルで確実に存在するのも間違いないので、「普通はそうは言わないよ」「それは不自然に聞こえるかな」というポイントについては(その理由の説明ができないとか、全く曖昧だったとしても)100パーセント信頼できる上に、自分たちには絶対にないものなので、その辺は本当に信用できるし役に立つ話になってるわけですけどね。
まぁそもそも、それは英語ネイティブに限らず、基本的に母国語なんてそんなものです、といえるのかもしれません。
我々も、日本語を完全に文法通り正確厳密精緻に使いこなしているかというとそんなことは絶対になく、理論的な説明や一般化した合理的な使い分けの方法とかは示せないけど、でも「ある表現が自然かそうでないか」は余裕で見分けが付きますもんね。
例えばカタコトの日本語学習者に「ブンポウショにはコウ書いてアリマシタケド。アナタの日本語、厳密には間違ッテラッシャイマセンカ?」とか言われたら、多分イラッとして「いやそれはさぁ、あくまで原則的なルールとして文法書にはそう書いてあるだけで、実際はそうは言わんのよ…」と言いたくなるとともに、「デモソウ習ッター」「先生ガ言ッテタンデスゥー」とか唾飛ばしながら言われたら、「何だなんだ、チミは、ネイティブ様に挑戦しようとでもいうのか?(笑)」と、マッチョマンたちと同じことを言ってしまうかもしれませんね(笑)。
まぁ「文法的に正しい・誤り」に限らず、例えば「です・ます」と「だ・である」口調の混在とか、これはどんな国語の本でも推奨されていませんけど、僕個人的には、上手に使い分けたら、非常にメリハリがあって味のある文になる気がするけどなぁ、と昔から思ってるので、混在は全く問題ないと考えているタイプなんですけど、もちろんそうは思わない日本語ネイティブ・文法学者の人の方が多数だといえましょう(むしろ、どんな作文の本でも、混在は強く非推奨されてるはず)。
そんな感じで、ネイティブの説明も必ずしも絶対ではないし、そもそも文法知識も適当なことがままある…ってのを意識しておくのは、言語を習う際には大切な姿勢かな、とも思えます。
(ただ改めて、経験値から来る「慣れ」みたいなものは絶対的にネイティブが有利なもので、そこは(仮に言ってることがバラバラ・曖昧な説明に思えても)素直に従うのが一番かな、とも思える感じですね。)
…おっと、しょうもない思い出ネタが無駄に長くなり、もう大分いい分量になっちゃいましたね!
ということで、ご質問本題にはほぼ全く入りませんでしたが、続き・実際のご質問ネタについては、また次回触れる感じにさせていただこうと思います。
アイキャッチ画像は、欧米人とアジア人が議論しているものがあれば使いたかったのですが、残念ながらそんな都合いいものはなかったので、ネイティブに物申す的なイメージで、裁判のいらすとから、裁判官の顔だけ外国人の顔に置き換えた雑コラを作ってみました(笑)。
(しょうもないネタを締めくくるのにはちょうどいいかもしれない、)しょうもない雑コラで恐縮です(笑)。