コメ返信や補足その1-3:BADって言わないで!

前回の記事で、「英語は難しい」というようなことを言いたい場合、自分なら「I'm still a poor English speaker.(まだまだ英語が下手っぴでして)」なんて言うことが多いかなぁ、改めてその場面を考えてみたら……的なことを書いていました。

これについては「いや『英語は難しい』と、『英会話が不得手』ってのは、ちょっとてか大分言ってること違わん?」とも思えるけれども、そもそも「英語は難しい」という事実(とはいえこれも、一応その人にとっての感想ともいえますが)を語るより、「自分はまだ英会話がどうにも苦手で…」と自分の状況を説明する方が遥かに情報として優れているといいますか、英語ではやっぱり「I」で自分について語ることがより好まれる&その方が英語らしい表現になりやすいということもあり、多少ニュアンスがずれても気にせず、「オレがオレが」の精神で、なるべく「I」で文を始めてみるのも英語を話す上では意外に良いTIPSで、オススメかもしれませんね……みたいなことも書いていた感じですね、プア・スピーカーが偉そうに…って話でもあるわけですけど(笑)。


そしてこの表現に関して更に追加の脱線で、もう一つ触れてみたい面白そうなネタがありました…という所まで、前回の終わりにチラッと書いている形でした。


直接関係するネタではないんですけど、一応関連する話としてヒットしてきた↓の記事、これでもう三度目の登場で、案外興味深い記事がいっぱいあるサイトだなぁと思えるエスプレッソ・イングリッシュから、「Bad English?」というタイトルの英語読み物ですね。

www.espressoenglish.net

早速、翻訳引用させていただきましょう。

 

Bad English?(下手な英語?)

多くの生徒が語っているのを耳にするフレーズが2つあります。

“MY ENGLISH IS TERRIBLE.”
(私の英語はめちゃくちゃでして…)

“SORRY FOR MY BAD ENGLISH.”
(下手な英語でごめんなさいね)


気をつけましょう、この2つのフレーズは、英語学習において危険なものですよ!

なぜでしょうか?


自分の英語を"bad"(悪い・下手)や"terrible"(酷すぎる・ド下手)と表現したり、"I can’t speak English very well"(私は英語がうまく話せません)などと言い続けたりすると―やがてそれが真実だと思い込むようになってしまうからです。こういったネガティブな思考をすると、自信がなくなり、英語の流暢さの進歩も遅くなってしまいます。自分には無理だと思い込んで、完全に諦めてしまうことさえあるかもしれません。


目標を達成して最も成功しているのは、できると信じ、その目標を自分のアイデンティティの一部にしているような人たちなのです。たとえ英語が完璧でなくても、自分にこう言い聞かせてください:

“I AM AN ENGLISH SPEAKER. I AM LEARNING TO BE FLUENT, AND I AM MAKING GOOD PROGRESS!”
(私は英語話者なんだ。流暢に話せるようになるために勉強している最中で、そしてしっかり上達しているよ!)


自分の英語力を表現するフレーズ

では、「bad」や「terrible」といった言葉を使わずに、自分が英語学習者であることを表現するにはどうしたらいいのでしょうか。

ここでは、便利なフレーズをいくつかご紹介しましょう:

【こう言わないで!】"My English is terrible."

【こう言おう!】 "I'm working on improving my English."(英語を上達させるために、努力しています。)

二つ目の文で強調されている所はポジティブであり("improving")、自分が積極的に英語を上達させるために努力していることを表していますね。

【こう言わないで!】"Sorry for my bad English" 

【こう言おう!】"English isn't my first language, so please excuse any mistakes.(英語は母国語ではないので、間違いがあってもお目こぼしください。)

二つ目の文は、自分がネイティブスピーカーではないことを説明し、相手に忍耐と理解を求めるものになっています―それでも、自分の英語を表現するために、「bad」という言葉は使っていません。

【こう言わないで!】"I don't understand."(理解できません。)

【こう言おう!】"Could you repeat that, please?"(もう一度繰り返していただけますか?)

"Could you rephrase that, please?"(少し別の表現で言い換えてもらえませんか?)

"Could you speak a little slower so that I can understand you better?"(おっしゃることをもっとよく理解したいので、もう少しゆっくり話していただけませんか?)

相手にrepeatして欲しいと尋ねるのは、同じ言葉でもう一度言ってほしいという意味です。

相手にrephraseして欲しいと尋ねるのは、違う言葉でもう一度言ってほしいという意味です。

最後の文は、相手にゆっくり話すよう求めていますが、それでも否定的なこと(“I don’t / can’t understand”「理解できない」)ではなく、肯定的なこと(“understand you better「よりよく理解する」)に重点が置かれた形になっていますね。

相手が自分の発言を理解していない場合は…

何かを話して、相手が混乱したような顔をしていても、心配しないでください―もしかしたら声が聞こえなかったか、またはちょうど注意を払っていなかっただけなのかもしれません。あるいは、あなたのアクセントにまだ慣れていないだけの可能性もあります。

理解度を確認するために、こう聞いてみましょう:

"Does that make sense?"
(ご理解いただけますか?)


もし、相手が「ノー」と答えたら、こう言ってください:

"Let me try again."(もう一回言わせてください。)

または: "Let me clarify."(もうちょっとハッキリした表現で言い直してみます。)

 

そうして、もう一度話してみるんですね。以下のことを試すことができましょう:

  • 同じ言葉を繰り返す
  • 別の言葉を使って言い換える
  • ゆっくり話して、発音にも気をつける


Extra Tip(おまけのヒント):English Success Journal(英語成功日誌)をつける

英語には学ぶべきことが本当に沢山あるため、多くの人は困難さに着目してしまい、自分の苦手なことやまだ知らないことばかりを考えてしまいます。しかし、英語のサクセス日誌をつけることで、視点を変えて、よりポジティブに考えることができるようになります。

英語学習が進んだり、何か小さな"victory"(勝利)があったりするたびに、それをノート(またはパソコンや携帯電話のメモ)に書き留めるのです。

例えば:

  • 今日は、新しい単語を3つ覚え、それを文の中で使った。
  • 今日は、現在完了の使い方を理解した。
  • 今日は、15分間、リスニングの練習をした。
  • 今日は、辞書を使わずに単語を覚えた。
  • 今日は、歌や映画のフレーズを理解することができた。
  • 今日は、英語で電話をかけることに成功した。

こういったことは、大きくても小さくてもいいんです―重要なのは、進歩や向上を示すということなのです。

英語に対して落ち込んでいるときや、やる気が出ないときは、そのサクセス日誌を読んで、これまでの素晴らしい進歩を確認することができますよね。そうすれば、自信がついて、もっと頑張ろうという気持ちになれますよ!

 

…って、既に全文引用させてもらってからアレなんですが、改めてよく考えてみたら、このサイトは誰でも参加可能な公開フォーラムではなく、ESLPODのような英語学習教材を作製されているビジネスサイトのようなので、もしかしたら勝手に翻訳して記事を全文紹介するのは良くなかったのかもしれませんね……。

一応、規約を調べてみたら「商業利用禁止」という条項が見つかりましたが、このブログからは一切の収益等が発生しないのでセーフ……ということにしたい所ですけどやはり、一応運営の方にコンタクトを取って確認しておこうと思います。


もし「ページ全文引用は×」という返事を受け取ったら、上記引用部は速やかに削除し、引用の範囲内に収まる形で、エッセンスの部分だけ紹介させていただく形に変更しようと思います。

 

ひとまずそれはともかく内容の方に触れさせていただくと、ズバリ記事の要点は「ネガティブなことは言わない」という感じで、これも、非っ常~に英語っぽい…というかアメリカ人らしい発想な気がしますね!

もちろんその考え方は素晴らしいと思うし、否定する要素は一切ありませんけれども、しかし、正直、やはり謙遜を美徳とする日本人の国民性からか、個人的にはちょっと「I'm making good progress!!(上達してる!!)」みたいなことを、少なくとも本心ではあんまりそう思っていないのに言葉だけ声高に自分に言い聞かせるのも若干の抵抗があるといいますか、「こうは言わないで!」とされていた「My English is bad.」なんかも、「いや客観的に見て自分の英語がbadなのは明らかなわけで、それを認めた上で、どうすれば良くなるのかを考えて対処していこう…」みたいに考える方が、個人的には好きというか合ってるかな、って気がしちゃうかもしれません。


なので僕は普通にネガティブめな「I'm a poor speaker.」的なこともよく堂々と言ってるわけですけど、まぁこれも実際、そういう「国民性の問題で、自分にはそんな無意味にポジティブな姿勢を見せるなんてとてもとても…」という発想自体を変えて、より欧米的な思考に持っていくことが確実に英語の上達にもつながるのです……的なことは、否定しがたい真実かもしれませんね(裏を返せば、それができていないから、僕の英会話の伸びは悪い、とも言えなくもないというか)。


ただ、ややネガティブめなことを言うにしても、少なくとも僕も、できれば否定文は使わずに、肯定文で表すようにする、ってのは心がけてるかもしれません。

まぁそれは別に上記記事のメインポイントではないかもですが、「I'm not a good English speaker.」という否定形の文ではなく、「I'm still a poor speaker.」と、肯定文で表すようにしている、ということですね。

これは単に僕の思い込みかもしれませんけど、やはり文章の内容以前に、構造そのものとして、否定文より肯定文の方がいくらかポジティブである、ってのは英語日本語問わずそうなんじゃないかな、とも思えますし、その点だけは、内容がネガティブでも肯定的な物言いをしようかな……と、まぁ別にそこまで努めて心がけてるわけでもないし普通に否定文を使う場面もいくらでもありますけど、自分のことを語る際はある程度気をつけている部分かもしれません。


他に記事で触れられていたポイントをいくつかピックアップしてみると、まず、一番最初にデカデカと挙げられていた「My English is terrible(テラブル).」、これは、実際僕も一言一句同じことを言ったことがあって、割と印象的な場面だったこともあり、これまたハッキリと覚えてるシーンですねぇ。

ちょうど最初に所属した研究室に、僕とほぼ同じタイミングで入った大学院生がいたんですけど(入ったのは彼の方が少し先だったものの、ずーっと前にもちらっと書いていた通りこちらの大学にはローテーションというものがあり、僕が来てすぐ彼の3ヶ月ローテーション期間は一旦終了して、また別の研究室のローテーション期間に入った(その後全ローテーションが終わり、彼は僕のいた研究室に入ることを選んだので、正式加入は僕より後ということですね)、例の(これまた以前の記事で一度触れていた)「実は母親が日本人だったスタッフ兼学生」とはめちゃんこ仲良く普段から色々話もしていた一方、僕の英語力が激低で、恐らく彼自身も日本なまりの英語に全く慣れていないからか、その学生には中々こっちの話も一度では通じないし、彼自身もどうしてもゆっくり話すことに慣れていないかなり若いネイティブだったこともあり、必要なこと以外の世間話とかはほっとんどしたことがない状況だったんですが……

(もちろん、雑談をしないだけで、別に険悪な仲とかいうことは一切なかったですけど、やっぱり「こいつ話通じなさすぎだろ」という苛立ちみたいなものはうっすら持たれていたように思えたので、話しかける際はいつもやや申し訳なく感じていた、ってのはあるかもしれません…)

…一度、受験生リクルートイベントでホストとなる教授の自宅に行くことがあり(その辺のアメリカ特有のシステムも、いつか機会があったら触れてみたいですけけど今はそれはともかく)、車を持たない僕はその時ちょうどその学生しか頼む相手がおらず、乗せてってもらうことになったのですが(もちろん、上述の通り険悪な仲でもないし、それを頼むことに一切の抵抗もなかった、かつ、頼まれた側の彼も「当然。一緒に行こうぜ!」という感じでしたけどね)、彼はアメリカの学生だけあり普段帰るのも早く、研究室で二人っきりになることもマジでなかったため、車内で極めて珍しく二人だけになり若干の気まずさはあったものの、そこで僕は、

「いやぁ~、もっと英語が話せたら、もっと君とも話したいんだけどねぇ~。ちょうどこっちに来て1年近く経つけど、まだマイ・イングリッシュ・イズ・テ~ラル!!…だから、中々上手く話せなくてスマンねぇ」

…と、terribleをやや誇張して、いかにも下手くそなカタカナ発音で大げさに言ったら、その「...my English is TERRIBLE!!」の所で「ぶはっ」と吹き出して爆笑してくれて、何を話していいか分からず張り詰めていた空気が少し穏やかになった……なんてことがあった、というちょいエピソードでした(笑)。

(もちろん、それで僕の英語力がいきなり上がったわけもなく、結局卒業まで、必要なこと以外はほっとんど喋ることもないままでしたけどね。
 言葉が通じ辛いイライラが少し出ることはあったものの、それ以外は常にフェアな思考をする正義感に溢れた青年でしたし、実際もっと話せたら良かったなぁ、と思える感じではありましたが…!)


記事の方に戻ると、途中にあった「make sense」、これも、日本人的な発想では中々出てこないフレーズですが、マジで死ぬほど使うやつですね。

直訳的には「意味を成す」という感じですけど、「筋が通っている・理解できる・納得いく」的なニュアンスでモロクソ使いまくるフレーズで、これは否定形で「It doesn't make sense.」や「Doesn't make sense!」といった感じで「いやそれはおかしい」「意味をなさないでしょ!」「ワケ分からん!」的なことを言いたい場合にもひたすらよく使われる表現といえましょう。

例文に挙げられていた、「私の発言はきちんと意味を成す感じでしたでしょうか?」と聞くのはとても丁寧な確認といえそうですね。


あとは、そのすぐ次、こないだも何度か「めちゃ使うやつ」として触れていた、「~させていただきたく…」の意味での「Let me~」がやっぱり出て来ましたねぇ~。

こう言ってもらえると、相手のネイティブもちゃんとさらに構えて聞いてくれそうな感じで、大変良い切り出し方ですね。

 

他には、最初の方に出てきた「I can’t speak English very well.」、これ、ちょうど前回の記事に対していただいていたアンさんのコメントに、一語一句同じ形で、

 「英語は難しい」と言いたくて、「I can't speak English very well」くらいまで崩しても、まぁ言いたいことは通じるでしょうか?

というご質問をまたいただいていたのですが、もちろん通じるものの、まさしくこの引用記事のテーマ通り、これは「別の言い方をした方がいいでしょう」ってやつかもしれませんね(笑)。


とはいえ改めて、我々奥床しい日本人の魂的には、「こう言おう!」として挙げられていた「間違いがあっても大目に見てちょ」みたいなのを堂々と言うのもぶっちゃけ憚られますし、「自分を否定していたら、いつか本当にそう思い込んでしまうよ!」って、正直、んなわきゃねーべ(笑)とも思えますから、あーだこーだ教えられた台詞を棒読みするより、自分の心から出た正直な言葉を発するのでも全然いいんじゃないかな、って気がします。

(…がやっぱり、「can't speak」という否定文は実際かなり強いというか、「私の能力的に、英語は上手く話せないんです~」と白旗を上げてるようにも受け止められかねませんし、可能なら別の表現に慣れておくのも、もちろん悪いことではないように思えますけどね…!)

 

そんなわけで、謎のそんなに話さなかった学生との思い出話でめっちゃ長くなりましたが(笑)、次回はまた別のコメントに触れていこうかと思います(上でちょっと触れた前回のコメントにも、上記引用文以外に色々面白い点がありましたが、また順に触れていきたい限りです)。


アイキャッチ画像は、あまりにもネタがなかったので、「terribleの発音は『テブル』ではなく『テブル』です」ということを豆知識として強調しておくべく、寺のいらすとを使わせていただきましょう(笑)。

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