続々・青い花で学ぶ英語(オノマトペを中心に)

前回もチラッと書いていましたが、青い花英語版・SBF (Sweet Blue Flowers) で気になった英語を取り上げるコーナーとして最後、もう1記事ぐらい見繕ってみようと思い立ちました。

それが、例の、ちょうどこれまたこないだの記事でもちょっと触れていた、「擬音語擬態語(オノマトペ)は、漫画の中で英語だとどんな感じのものが使われているのだろう?」という点です。

しかし、その辺はもう数がありすぎるといいますか、やはりどんな表現が使われているのかは実際にSBFを手に取った方のお楽しみといえるかもしれませんし、最後を飾る今回は、無料お試し読み公開がされている第一話のみを見ていく形にしようかな、と思います。
(まぁ厳密には、日本語版は一話ほぼ全部が公開されているものの、SBFの方は一話のかなり途中までしか公開されていないんですけど、第一話の中の公開分以降ぐらいはまぁいいかなという感じで…)。


SBFを読んでチェックし始めた一番最初は割と流して読んでしまっていたのか、一つ、全く意味が分からない意味不明な言葉も存在しましたし、一話だけでも結構な数の楽しいオノマトペがふんだんに使われていて面白かったですね。

上述の通り、ほとんどが、Amazonのお試し読みでチェック可能です。

(リンクカードをペタリと貼ろうと思ったのですが、画像が取得されず貼る意味がなかったので省略……あぁ、リンクカードは、はてなブログの機能を使って挿入しているため、Amazon.co.jpじゃないと取得してくれないのかな?
…と思ったのですが、日本語版青い花 (1)も画像のない文字だけのリンクカードだったので、Amazonとの相性が悪いのかもしれませんね。)


まぁそんなことはどうでもいいので、早速参りましょう。

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青い花で学ぶ英語】

(1) p. 8:"WHOK"(ドカッ)

(1) p. 10:"THOK"(ゴ)(兄が蹴り出される&どつかれる音)

Frankさんが衝撃を受けた、「兄、あーちゃんのベッドから蹴り出される」&「兄、あーちゃんに鞄で殴られる」の、日本人的にはギャグシーンにも思える例の冒頭の場面ですが(笑)、ここで使われているサウンドはWHOKとTHOKで、やっぱり日本語とは全然違いますね。

しかし、Thokの方は、音は「トーク」に近いようですけど、これはどうやらヒンディー語で「hit」を意味する言葉由来の外来語だそうで、インターナショナルに殴る音として使うには打ってつけな言葉といえるのかもしれませんね。

Whokの方は、特に由来などはありませんでしたが、そのThokにちなんで、似たような音として使われている感じでしょうか。


やっぱり日本人的には、濁点つきの濁った音じゃないと「ボカッ」的な打撃音な感じがあまりありませんけど(笑)、まぁそこは文化の違いですね。

 

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(1) p. 11:"KA CHAK"(ガチャ:車のドアを開ける音)

これは面白いほどそっくりですが、むしろ日本語の「カチャッ」から来た音なんでしょうかね…?

殴る音やその他ほとんどの音の表現が日本語と英語では全くまるで違うのに、これだけ妙に似てるのかよ(笑)…と何だか面白かったです。

 

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(1) p. 12:"DORRRK!"(「バーーカ」)

こちらはオノマトペではなく、定期を落としたあーちゃんに向けて兄が放った一言ですけど、Dorkというのは、おバカな、「社会的無能」を意味する、割と汚いスラングのようです。

検索したら、意味とともに「言及数の歴史グラフ」なる面白いデータも出てきまして、元々は1800年代に生まれた言葉のようですけど、近年いきなりめちゃくちゃ使われ出した、いわばかなり新しい、恐らく若者言葉の一種なんでしょうかね?

https://www.google.com/search?q=dorkより

大変面白いデータですが、近年急激に使われ出した汚い言葉ということで、年配の方にはめっちゃ違和感をもたれる言葉ではないかと勝手に予想します。

(「バーカ」というニュアンスのみならず、男性器の意味もある言葉ということで(その意味でおなじみ、dickに由来するようです)、相当なヤベェやつといえましょう(笑)。)


日本語でいうと……まぁちょうどいい例は思い浮かばなかったですけど、実際の意味(というか元ネタ)が実はかなりヤベェという意味では、「微レ存(微粒子レベルで存在)」とか、その他のいわゆる淫夢ネタの言葉なんかが近いかもしれませんけど、まぁそんなネタ実生活で使ってるヤツなんていないでしょうし、こんな言葉にイラつきレベルは別にないかもしれませんね(笑)(イラつくも何も、意味不明すぎて耳にすることすら多分ない(笑))。


まぁ基本的に若者言葉はいつの時代も年長者の眉をひそめさせるものかもしれませんが、最近はむしろ、情報の伝達スピードが速く、誰でも色んなものに世代を問わずすぐ接することができるようになったので、流行り言葉が生まれたら、若者に受けようとする年長者が積極的に取り入れて何か廃れる or キモくなることも多い印象が若干ある気も……

(あんまり具体例は思い浮かばないものの、例えば「ぴえん」とか、何かおっさんも使い出して終わったみたいな話も耳にしたような気もします。気のせいかもですが(笑))


まぁ、もう僕も若者言葉を真似したら痛いだけの年長おっちゃん組に確実に入っているので、使っていいのと使ったらキモいのとは、ちゃんと分けたい限りですね!

(やっぱり、掲示板系発祥言葉の方はまだしも、女子高生発祥タイプの方、「ぴえん」とか「やばたにえん」とか「キュンです」とかは、どんな文脈だろうとおっさんが使っちゃあいけねぇんだ……って気がします(笑))

…とか言いつつたまにブログ記事でも「オケマル水産」とか使ってた記憶もありますけど(笑)、まぁそれは自分が面白いと思ったから使ってるだけで、若者に迎合するために使ってるんじゃねぇんだ、誤解しないでくれたまえ……と、相変わらず自分に甘くいこうと思います(笑)。


とはいえしかし、年配になってきたらあんまり幼稚な言葉を多用するのは控えた方が良さそうですし、そもそもの話に戻ると、その語の汚さは非ネイティブには全く分からないものの、あえてdorkという単語は使わない方が絶対にいいといえましょう。


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(1) p. 14:"BLEAGH"(「オエー」)

こちら、あーちゃんがサラリーマンに妙に接近されて、不快感とともに「オエー」と言った場面ですけど、こちら英語版で使われていたBLEAGHという言葉、調べても全くどういう意味・ニュアンス・由来なのかが不明だったのです。


検索してもほぼ全くヒットしてこなかったんですが、唯一出てきたUrban Dictionaryでは…

www.urbandictionary.com
「周りにロシア人が沢山いることを友人に伝えるときに使う言葉」とされており、流石にこの場面ではそんなわけないよね?…と思って、こちら、またまたFrankさんの力を借りてみることとしました。

「あーちゃんが気持ち悪がってる場面で発しているBLEAGH、これ何ぞ?」と質問した結果、ありがたいことにまた速やかに回答をいただけました。

例によってご紹介させていただきましょう。

A. 人間が嘔吐するときの音を真似た言葉である。英語の辞書には載っていないように思えるね。翻訳者が作った表現といえよう。


…という、極めて明快な説明をいただけましたが、なるほど、確かに日本語の辞書にも「オエー」なんて載っていませんしね(笑)、そういうもんかと考えたら、そういえば先ほどのKA CHAKとかも検索しても何の情報もありませんでしたし(これは日本語とあまりに近いから気にならなかっただけだった、ってことですね)、やはり擬音語擬態語の類は、英語には共通的なものはあまりないものだといえましょう。


しかし、BLEAGHは「ブリーグ」という感じで、これは実際、「ブベベーッ」と何かを吐いてる感じの音には聞こえなくもないので、少なくとも他のしょうもないオノマトペシリーズよりはマシな表現かもしれませんね。

(まぁ実際は吐いていないので、そこをリアルにせんでも、と思えますけど(笑))

 

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…と、今回でこのコーナーもラストにしようかと思っていたんですけど、何だかんだしょうもない無駄話を挟んだ結果結構いい量になったので、また悪あがきかのごとく、この「青い花第一話で見かけた面白い英語表現」、2回に分けてまとめさせていただくといたしましょう。

ってなわけで続きは次回ですね。


ただ、これだけだと流石に短い気もしたので(まぁ実際これぐらいがちょうどいい気もするんですけど)、実は前回の内容でいくつか補足で触れておいても良かったかも、と記事アップ後に思っていた点が複数あったので、そちらに触れることでスペースをもうちょい埋めるとしましょうか。


ただ、メインネタ次回の続き分は、(まだ項目をピックアップしただけで中身は何も考えていませんが)今回よりマジで何も書くことがなく秒で終わりそうなので、この「前回の補足」も、一部を次回に持ち越そうと思います(次回は「前々回の補足」になるってことですね)。

 

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【前回の補足】

まず最初の"Sounds like a plan!"についてですが、まぁ「そんな説明要らねぇから(笑)」って話かもしれませんけど、こちらの文は、文字通り直訳で読んでしまった場合でも、

「音たち(サウンズ)が、プランのことを好きだ!」

ということではなく、ここでのlikeは「~のような」という意味(「~を好む」ではなく)で、"It sounds like a plan!"から主語のitが省略された、

「それは計画に聞こえる!」

という形の文だ、ということですね。

(もちろん、それは直訳であり、イディオムとしては「良案に聞こえる」=「いいね!」という賛成を表すフレーズというのは前回触れていた通りです。)


そんな感じで、「英語は主語を省略しない」とよく言われますけど、まぁ実際日本語ほど自由自在に主語が省かれることは絶対にありませんが、たまにこういう簡単な表現だと、itとかは省略されることもしばしばあるっちゃありますね、という豆知識でした。

 

あとこのイディオムに関して、「日本語だと、どういう例に当たるんだろう…?」と考えてみた結果、まぁそれとはちょっと違うんですけど、同じくplanという単語から関連して、

「あぁそういえば、『妙案』っていう言葉、『妙』というネガティブな文字がつくのに、『下手な案』ではなく、真逆の『良い案・上手い案』という意味になるのは、日本語学習者には意外に思えるかもしれないなぁ」

…なんてことが浮かびました。


「妙」はやっぱり単独だと「おかしい・変」という意味合いの強い文字に思えるんですけど、「妙計」とかもいいますし、他には「妙齢」とかも、「妙齢のお嬢さん」で「若くて美しい、年頃の女性」という意味ですしね、いつ習っていつ理解したかは覚えちゃあいねぇし、そうなる理屈も分かんねぇが、日本語ネイティブならなぜか意味が分かる表現なんだ…って感じで、"it's a plan"も似たようなものなのかな、とふと寝ながら言葉というものに思いを馳せていたという感じでした。

(とはいえ、特に幼い子供なんかの場合、「妙案」と聞いたら、「変な案」と思う可能性が高い言葉な気もしますけどね。
 もちろん言うまでもなく、「妙な案」と、たった1文字「な」を付け足すだけで、これは「変な案」という文字通りの意味に変わるのも面白い点です。)

 

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…と、SBFとはあんまり関係ないネタでかなり無駄に長くなりました。

次回もこんな感じで、ついに「青い花で学ぶ英語」もラストとなりそうです。

名残り惜しみながら完結を迎えたいですね(とは言いながらも、別ネタがあともうちょろっとだけ控えている感じですが)。

 

(今回はdorkの項目で画像があったので、そちらをアイキャッチ画像に使うとし、志村さんの美麗なる表紙画像は保留といたしましょう。)

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