お腹に飼って、ダイエット?

前回の記事ではエキノコックスについて恐怖心を煽るような形でまとめていましたが、もちろん注意しすぎて悪いことは全くないんですけど、まま、現実的には、「滅多に当たるもんじゃないからへーきへーき」と気楽に構えるぐらいの方が、あまり神経質になりすぎるよりもトータルでは賢明な態度といえる感じだったかもしれませんね。


ちょうど、『エキノコックス、聞いたことはあるけど、詳しくは知らんかったねぇ。まぁ、ちょっとどんな感じで感染するのかとかピンと来ーへんけど…普通に川で遊んだりするのも危険って感じなのかな…?(私はしないけど笑)』というコメントを毎度おなじみアンさんからいただいていましたが、川遊びは、やはり結構危険……かと思いきや、そんな山奥の人跡未踏・獣道の湧き水みたいな所でもない限り、子供が踏み入ってワイワイ遊べそうな場所ですと、現実的にはやっぱりほぼ問題ないといえそうです。

川遊びすらダメだったら、北海道の子供はとっくに絶滅してるでしょ、といえますからね…。

確率的に、溺れて流されるなどの水難事故の方が圧倒的断トツで高いといえるので、そっちの方がよっぽど気をつけるべきでしょう、という話かもしれません。

(Yahoo知恵袋にあった似たような質問のベストアンサーの回答(↓)が、とても説得力のある簡潔明快な形になっており、素晴らしいですね。)

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp


…ま、このぐらい(↓)のヤベー状況でもなければ(笑)、頭の片隅に「動物や自然と触れ合ったらしっかり手を洗う」ことを心がけておくだけで、普通の生活を送っている場合でしたら(=山中でのサバイバル生活でもしない限り)、全く問題ないといえましょう。

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漫画『彼岸島』の1コマ、画像は彼岸島面白シーンまとめ記事より

それでもやっぱり、「本州全土にも広がっている可能性がある」ということを意識しておくのは、自分の身を守る上では大切なことではないかな、と思います。


また、関連して、

この寄生虫って、言葉を聞いただけで、うぅっ…ムリっ…って感じじゃけんど、人間に寄生する系のやつも…いや、ちょっと調べようかと思うたんだがね、これは絶対見ちゃいけないやつだと思ってやめといた笑

動物から感染することも多いみたいだし、まぁどうやって気をつけるのかもわからんが…考えないようにするだけでええか?笑


あと、生の魚なんかも怖いんよね、ホントは。実際目にしたことはないけど、これは避けられない感じなんかな。いや、これも考えなければ大丈夫か!?笑

寄生虫って映画もあったわね。…と思ったら、寄生獣だったわ、まぁいずれにせよ見とらんけどな笑。


…という旨の内容もありましたが、「人間に寄生」というととんでもなく恐ろしいイメージはあるものの、実は、より危険なのは最終宿主が人間以外のものであり(エキノコックスはその例で、こいつの終宿主はイヌ科ネコ科の動物です)、寄生虫にとって宿主が死んだり弱ったりしてしまっては自分もメリットを受けられませんから、人間に寄生するやつらは、必ずしも危険すぎはしないばかりか、むしろメリットをもたらすことすらあり得るともいわれていますね。


代表的なのは、これもどこかで耳にされたことがあると思われる、サナダムシなんかが挙げられましょう。

こいつは人間の消化管(主に腸内)を最終寄生先とする紐みたいな生き物で、モノによっては数メートルにもなるなどビックリするほどの長さを誇りますが、奴らの宿主たる我々人間が食べたものの余計なエネルギーをこいつが奪ってくれて、ダイエットに効果的…などと昔からまことしやかにいわれており、モデルさんの中には、自ら幼虫を飲んで体内にサナダムシを飼う、なんてことも聞きますね。

見た目は、まさに真田紐から付けられたというその名の通り、ただのヒモにしか見えず特にグロくはないので、Wikipediaから画像を拝借いたしましょう。

 

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https://ja.wikipedia.org/wiki/サナダムシより

…まぁ、これが腹の中でウヨウヨしていることを想像したら多少キモいかもしれませんが、ちょうど画像の分類にもある通り、サナダムシというのはかなり広い総称であって(生物の分類は種・族・科・目・綱・門・界の順に細分化されるわけですが、サナダムシは扁形動物門の内、条虫綱(こう)に属するやつら全般の名前ってことですね。人間が動物界・脊索動物門・哺乳綱・サル目・ヒト科・ヒト属・サピエンス種であることを考えると、結構広い区分であることが分かると思います)、実は一口にサナダさんといっても複数の種類のムシが含まれるとのことですけど、よく知られるのはこの手の白い紐のやつですね。

まことしやかに囁かれるダイエット効果のみならず、アレルギー反応を抑える作用があると主張する研究者もいるなど(Wikipediaにも記述がありましたね)、プラス面もあるうえに何ともユニークな見た目もあいまって、何だか憎めない気もするのがサナダムシって感じかもしれませんね。
(まぁ、憎めはしないけど、かといって好めもしないので、所詮どうでもいいヒモカスよ、って話かもしれませんが(笑))


…とはいえ、あくまで「宿主を殺すまではしない」であり、基本的には寄生されたらメリットよりデメリットの方が大きいのは当然ですから、個人的には、やはりどちらかといえばこんなやつらには体内への侵入を許さないのが最も健康的じゃないかな、とは思います。

これまた高校生物で習う話ですけど、種間関係としては寄生共生というものがあり、歴史的に「一方が利益を得て、他方が害を被る」関係を寄生と呼んできたわけで(近年は、知られていなかった(人間が気付いていない)だけの関係性も多くあるといわれており、その辺の境目も曖昧になってきているようですが…)、やはり寄生虫と呼ばれるやつらはあくまで邪魔者と考えた方が良いかもしれませんね。

(ちなみに、「両方が利益を得る」関係を相利共生(高校生物で習う代表例が、アリとアブラムシ(アブラムシが植物の蜜とかをアリに分け与える変わりに、アリさんはアブラムシを天敵から守る)などですね)、「一方が利益を得るのみ(もう一方に害はない)」の関係を片利共生(これも生物で習う例だと、サメとコバンザメ(コバンザメはサメのお腹にくっついて生活することで外的から守られるけど、サメは特に利益も害もない)などでしょうか)と呼んでいる感じですね)。


サナダムシはまだ最悪メリットもあり得そうな気はするものの、ケジラミギョウチュウみたいな、実害(イメージ含め)がデカすぎるクズのようなやつらもいますからね、寄生虫はやはり高度に衛生化した現代世界では忌み嫌われて然るべきな、人類の敵ともいえましょう。

ただ改めて、人を宿主とする寄生虫は、めちゃくちゃ危険・生命に危害を及ぼすというわけではない、ってことですね。

でもあくまでそれも原則で、サナダムシによる健康被害とかも、場合によっては見られるようです。


最も有名なサナダムシの例は、伝説のオペラ歌手マリア・カラスさんだと思いますが(サナダムシのWikipediaにも、関連項目で挙がってたぐらいです)、カラスさんはむしろサナダムシを体内から取り除いてから健康になって痩せることに成功したそうで、まさに、ダイエットのためにお腹にサナダさんを飼うというのは、むしろ都市伝説の類だったといえるのかもしれません。

検索したらヒットしてきた文春オンラインの関連記事(↓)でも「俗説なり」と断言されていましたし…

bunshun.jp
それよりも正直、マリア・カラスさんのWikipedia記事が、全体的に何とも悲しい感じで(世界中を魅了するような美貌と才能も、時とともに必ず衰える運命にある…ということもそうですが、それ以上に、その原因の一つとして『彼女のキャリアや美貌に嫉妬する数々の嫌がらせや捏造されたスキャンダルによっての心労』うんぬんとあるのが、やっぱり、いつの時代も人間というのは変わらないのかなぁと思えてしまうといいますか、圧倒的に特別なものをもって生まれるのも、凡人が思うほどにはいいものとは限らないのではないか?特に、純粋すぎる心をもって生まれた人の場合、この世界はちょっと穢れすぎているのかもしれない……みたいな感傷を覚えたとでもいいますか…)、近年目立つ有名人が自ら命を断つなどの悲報も込みで、ちょっとやるせない気分にもなっちゃいました。


いずれにせよ、個人的にはお腹に自分の身長以上のムシを飼うなんて何か怖くてできませんし、いろいろ総合すると、オススメは決してできない気がしちゃいますね。

サナダムシなど飼わずとも、腸内には超大量の細菌を飼っているともいえますから、良い腸内環境を保つのが一番じゃないかな、なんて思えてやみません。

ところでもう一つ先ほど触れたネタからの脱線小話として、あのお尻にペタンのギョウチュウ検査、リンク先のWikipediaによると、ついに、長い年月を経て、2015年に学校検査から廃止されたんですねぇ~。

このブログをご覧の方は流石に全員経験者かと思われますが、ぶっちゃけアレ、「辱めを受けるための訓練か何かかな?」としか思えないレベルで、意味分かんなかったですもんね(笑)。

改めて、ギョウチュウが感染しても、正直「ちょっとお尻がカユイカユイ」なだけで、特に命の危険性はないですからね、衛生環境も整い、保有している子供なんてほとんどいなくなってる現在では、一括検査はもういいでしょう、と思えてやみません。


いただいていたコメントに戻ると、生の魚、まぁいうまでもなくこちらももちろん危険ですね。

とはいえ特に危険なのは川魚、つまり淡水魚で、「川魚を刺身で食べてはいけない」というのは鉄則中の鉄則といえましょう。

関連記事はいくらでもヒットしましたが、「サーモンはなぜOK?」という興味深い見出しのこちらを参考記事として貼らせていただきましょうか。

tsurinews.jp
へぇ~、寿司ネタとかで出てくるのは、「鮭」ではなく「サーモン」で、サーモンというのは養殖のサケのことを指し(鮭が天然)、完全管理された養殖だから寄生虫の心配が要らない、って話だったんですね!

これは知りませんでした。


ただ一方、海の魚にも寄生虫の心配はもちろんあって、代表的なのはアニサキスでしょう。

めっちゃ小さい(でも肉眼で確認可能な)白くて透明なボディで、これまたグロさはほとんどないですけど、まとめサイトとかでもよく取り上げられていますし、魚の身によく見たら寄生しているやつをピンセットとか毛抜きとかみたいなもので抜く動画とかも見た覚えがありますが、こいつを生きたまま体内に取り込んじゃうと、胃に激痛が走る(アニサキスが、胃とかの表面をかじるからという直接的な物理刺激がメインのようです)といわれてますね。

僕は幸い経験がありませんけど、検索したらヒットした横浜市保健所が公開されていた資料によると、アニサキスの食中毒、近年めっちゃくちゃ、右肩上がりで増えてるんですね…!

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横浜市保健所の公開PDF資料(https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/kenko-iryo/shoku/yokohamaWEB/eisei/14.files/anisakisu.pdf)より

確実に有意にしかも急激に増え続けていますが、特に近年魚の食生活に対する何が変わったわけでもないでしょうに、なぜなんでしょうね…?

そういえばノロウイルスなんかも、僕が子供の頃は見たことも聞いたこともありませんでしたが、いつの頃からかめちゃくちゃ耳にするようになった気がします。


まぁいずれにせよ、我らが親方日の丸厚労省の注意喚起ページに掲載されていた、「うわイタタ…」と思えるこういう感じ(↓)にならないように、魚にもしっかり注意した方がいいという感じですね。

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https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000042953.htmlより

(幸い、アニサキスは痛いだけで死ぬことはないようですが(自分が死ぬより、アニサキスが死ぬ方が先。ザコすぎる(笑))、これもやっぱり宿主が違う寄生虫が侵入したために寄生虫が慣れない環境に暴れて起こる痛みでしょうから、お互いにとっていいことないんだし、頼むから入ってこないでくれぇ~と思えてやみませんね(笑)。)


最後、映画うんぬんは、寄生虫の映画ではないですが、関連して、ほとんど映画は見ない映画モグリの僕でも観たことのある結構な衝撃作、『震える舌』という古典的な名作に触れておしまいとしましょう。

まぁこちらは破傷風(ウイルスではなく、破傷風菌という細菌由来の病気)を取り扱った作品ですけど、とにかく、罹患した女の子役の子の、鬼気迫る迫真の演技(痙攣とか、破傷風に特徴的な「背骨が折れるのではないか?」という姿勢になる筋肉発作(実際に背骨が折れることもあるらしいです)とか、いやこれ本当にかかっちゃってるんじゃないの?大丈夫か?!と思えるレベル)が秀逸!

ホラー作品とも評される衝撃の様子が、そこにはあるのです…。

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https://movies.yahoo.co.jp/movie/87933/より

…と、たまたま一人暮らしを始めて映画でも見てみようかとしゃれこんでいた時に話題になっていたのでレンタルして観ただけで、正直それ以外はあんまり印象に残ってもいないのですが、展開とかは大したこともないのでネタバレとかを気にする作品でもないですし、ネタばれ(結末の描写)も含まれているけれど、個人的に思った記憶があるのとまさに同じような感想が『ポンコツ映画愛護協会』なるダメ映画愛好家の方によってこしらえられた良レビューとしてまとまっていたので、こちらを紹介してレビューと変えさせていただきましょう(↓)。

www1.kcn.ne.jp

またまたとめどない散発ネタばかりになりましたが、話題がなくなってきたら、徐々に保留のままになっていたネタへと進めていこうかなと思っている次第です。

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