前回、思い入れのあるノスタルジックな飲料としてライフガードやバナナオレなんかを挙げていましたが、それらは今でも余裕で手に入るため、言うなればノスタルジードリンクでもなんでもないんですよね。
ノスタルジーというのは、失われて、もう手に入らなくなってこそ、そのカタルシス込みで感じるものだといえましょう。
(…と思ったけど、別にそんなことないか。そもそも、「それを飲んでいた時代」はもう二度と体験できないからこそノスタルジーを感じるわけで、どんなものでも「思い出のもの」というのは、必ず同時に「失われたもの」も混在しているのかもしれませんね。)
でもまぁやっぱり、「もうこの世に存在しないもの」は特別でしょう。
今回はそんな過去の遺物をいくつかとりあげてみます。
まず最初は、「昭和思い出の飲料」で100パーセント必ずとりあげられるコイツから!
アンバサ
えっっ?!
アンバサお前、最早絶滅した過去の飲料面(ツラ)してるくせに、Amazonでまだ売ってるんかーい!
…って、複数本セットで2990円かと思いきや、まさかの1本2990円か~い!!
これはつまりコレクターアイテムとしてのプレミア価格がついているということで、やっぱりもう製造はされていないんですかね…?
くっそぉ~、こんなことなら、アンバサ100万本買って置いておけば、今頃29億9000万円ゲットできてたのに、惜しいことしたぜぇ~!!
でも、炭酸飲料の保管品なんて大丈夫なんでしょうか…??
アイスに賞味期限がないことは有名ですが、清涼飲料水どころか、ミネラルウォーターにすら賞味期限というものは存在しますからね、アイスとアンバサで名前が似てるからって、騙されてはいけませんよ。
保存状態によっては、気体の溶け込んでる炭酸飲料は爆発する可能性もありますし、「ワインのように更に価値が上がっていくことを見込んで、100万本買っておこう」などと考えてる方は、気をつけましょう。
(ちなみに関係ないですが、炭酸飲料って、凍らすと破裂するんですよね。大学の共通の冷凍庫にコーラ缶を入れた学生がいて、コーラが爆発していたことがあります(大量に置いてる納豆が一部、コーラ浸しになりましたが、まぁ共通の冷凍庫に我が物顔で納豆を置いてる自分が悪いので、それは文句をいう話じゃないんですけどね)。
高温でも、低温すぎても危ない炭酸飲料…それを乗り越えて上手に保管してくれたからこその、2990円なのかもしれませんね(適当)。)
ちなみにアンバサは、この手の話題で必ず挙がる商品ですが、記事タイトルにもした通り、僕は特に何の思い入れもありません。
もちろんライフガード以外にたま~にプールの後とかそれ以外の場所でも買ってみたことはありますし(流行ってましたしね)、不味くはなかったというかむしろ普通に美味しかったですけど、正直単なるカルピスソーダみたいなもんといえましょう。
ちなみにアンバサのメインは画像にある「サワーホワイト」ですが、僕個人的には、炭酸ナシの「ホワイトウォーター」の方が印象に残ってますね。
softdrinks.orgという、この手のネタに打ってつけな公式機関のページ…かと思いきや、ものすごく歴史を感じる古のインターネット個人サイトみたいなサイト(よくorgドメインなんて取れたな、と思いましたが、ずっと昔の、まだアドレスやドメイン取得がユルユルだった時代の名残なんでしょうか…?)に画像がありました。
こちらはカルピスのパクリ(直球)ですが、乳酸菌飲料らしく、喉に異物が残る感じ(言い方は悪いですが、タンが絡む、みたいな)が極めて強かった印象が残ってますね。
…って、これ自体は乳酸菌飲料ですらなく、「乳性飲料」みたいですが、その意味でも正直劣化カルピスにしかなっていないような気もするものの、しかし調べたらパクリ元のカルピスウォーター(薄める必要のない、そのまま飲めるカルピス…意外と歴史は浅く、1991年発売なんですね。このアンバサホワイトウォーターは、そのヒットを見て真似した感じでしょう)は、調べてみたら乳酸菌飲料でも乳性飲料でもない、清涼飲料水に分類されるようなので、その意味ではアンバサの方が若干健康的ではあるのかもしれませんね。
(なお、希釈するタイプのオリジナルのカルピスは、「乳製品乳酸菌飲料」という種類別名で、これが最も乳酸菌パワーあふれる健康飲料といえましょう)
ちなみにその喉に残る白い物質は、乳成分カゼインに由来するもので、唾液の中に含まれる成分の有無によって、できる人とできない人がいるそうです(以下のアサヒQ&A参照)。
面白いですね!
www.asahiinryo.co.jp
ちなみに、上述の通り僕はアンバサやカルピスを飲んで白い塊ができる人ですが、あなたは…?
こちらのサイトにより詳しいメカニズムの説明が載っていましたが、
youpouch.com
最近のカルピスでは、白い塊が残りにくくなる工夫がされてるとのことですね。
でも、カゼインは牛乳にも大量に含まれてるのに、牛乳は喉に残る感じがしないのはなぜなんでしょうか…?
まぁその他の成分との兼ね合いもあるのかもしれませんね。
ということで、決して悪くはなかったけれど取り立てて懐かし飲料として挙げるまでもないと思うアンバサ(これ系のネタではあまりにも有名な商品なので、挙げてみただけ)、まぁ、本家カルピス(ウォーター・ソーダとも)で十分でしょうという、オリジナル商品への敬意も込めて、星3つ★★★程度が妥当な線ではないでしょうか。
(あと1つアンバサを調べてて笑ったのが、Wikipediaに、「日本コカ・コーラの公式サイトには一切製品情報が掲載されていない製品でもある」という謎の1文が書いてあり、この時代によくあった都市伝説みたいなのが思い出されて、ちょっと懐かしい気持ちになりましたね。…でも、一体なぜ…?)
一方今はなき商品としては、思い出込みで、こちらの方が思い入れがありますね。
多分当時小学生男子だった人しか知らないであろう、こちら!
きゃらか~ん
こちらは確実に絶滅商品ですが、ちょうどメルカリに出品されていましたね。
こちらもプレミア付きで、開封済みなのになんと9999円!
(いや実際売れるのかは分かりませんが…。)
名前からも明らかな通り、ある意味飲料というよりも玩具、オモチャのオマケ的な商品です(「ドリンクのオマケがオモチャ」かもしれませんが…。画像からも分かりますが、缶の上には赤いキャップが付けられており、その中におもちゃが入ってる感じですね)。
僕はガンダムには1ミリも興味がありませんでしたが、何気に、このドリンク、めっちゃくちゃ美味しかったことを強く覚えています。
以下のピクシブ百科事典によると、ガンダムのきゃらか~んだけでも複数種類があったみたいですが、僕は上記画像のひらがなバージョンが一番馴染みがあるように記憶していますね(一番美味しいと感じたのは、カタカナバージョンのオレンジジュースではなく、こちらの健康飲料だったので)。
dic.pixiv.net
もちろんカタカナバージョンが売られていたのも覚えていますし、ドラゴンボールのきゃらか~んがあったのもうっすら覚えていますが、セーラームーンやスラムダンクはちょっと世代とずれますかね。
近所では売っていなかったので、結構離れた隣町(といっても、小学高低学年のいける範囲なので、そんなに遠くではないですが)まで、自転車でみんなで買いに行ったのをとてもよく覚えています。
ライフガードが初めて自分で買った飲料でしたが、「何かのために遠出して、友達と買い物をする」というのは、このきゃらか~んが人生初だった気がします。
そして、僕はガンダムには興味がないので、ガンダムの部分が欲しいけど下のドリンクは別にいらないと思ってる友達と、交換とかもした記憶がありますねぇ~。
(まぁ、ドリンクは美味しかったですし、飲みたいと思う子の方が多く希望者もあまりいなかったので、興味はないけどそのままガンダムのおもちゃを持ち帰ったこともままあった気がしますが)。
ま、あくまで子供騙しのクオリティのドリンクでしたが、みんなでワイワイ出かけて手にしたものは、子供心にとても輝いて感じられたものです。
そういった思い出補正込みで、この謎の商品きゃらか~ん、こちらにも星4つ★★★★贈呈したいと思います(まぁそんな僕評価の星がいくつかなんて、どうでもいいにも程がありますが…)。
ということで、絶滅商品(何気にアンバサは、飲めるものがまだ買えるのかもしれませんが…)だけでいい分量になってしまいました。
小学生の頃の思い出飲料、次回もう少し続けていこうと思います。