この栄養はえぇよ~

相変わらずインパクト重視の怪しげなタイトルで恐縮ですが、
(…と、全文書き終えて、例によって元々書こうと思っていたネタに届かなかったため、当初付けていたタイトルとは全く変わってしまったのですが、まぁ変更後も怪しげな(…というかクソ寒なだけかもしれませんが(笑))タイトルに変わりはないんですけどね)
…前回の「インチキサプリ」チャートが載っていた記事から、気になるアイテムをいくつかピックアップしてみようと思います。

改めて、元記事のリンクはこちらですね。2020年アップデート済みなので、まぁそれなりに新しい情報といえるのではないでしょうか(でも、各種栄養素の元論文は、古いのも多いですが)。

informationisbeautiful.net

前回は最も信頼できるデータがあるサプリ・食品として、主にコーヒー心臓病に効果あり)をとりあげていましたが、まずは同じく効果があるものから見てみるとしましょうか。

ただ、ここでとりあげられている効能は、多発性硬化症とか肺炎とか、多くの人が「いや、それはあんまり予防する必要がないかな」と感じるものが多く(もちろん患者の方にとっては極めて大きな悩みである、深刻な症状だとは思いますが)、いまいちピンとこないものが多いんですよね。

「何かもっとこう、『何にでも効いて、飲むだけで元気になって若返って、宝くじに当たって結婚できて全校生徒の前でバンド演奏することになってテロリストから世界を救うことになる』ような、そんな都合いいサプリねぇかな」というのが、今の時代誰しもに求められているものなのであります。

つらつら~っと見ていったら、何とありました!(いやそこまで都合いいものはないですけど(笑))

「効果あり」のラインギリギリの所ですが、めっちゃお得そうなのがあるじゃあないですか!…というのがこちら、相変わらずでかい画像で文字が小さく、見辛いだけかもしれませんけど、今回とりあげる予定のものを赤枠で目立たせておきました。

 

f:id:hit-us_con-cats:20210421042426p:plain

そう、結局ビタミンD

マジで頭一つ抜けた人気を誇っていただけあって、何だかんだめちゃくちゃ使える有能なヤベェ奴だったんですね。

画像右端やや上のほうにある赤枠で囲ったとおり、ビタミンDは、「健康全般、あらゆる死因の死亡率改善に効果がある」とかいう、不老長寿の薬かよ、的なスゴイ効能があるみたいですね。

ただ、「有効性の壁」のギリギリ上に位置しているだけあって、「これまでの調査では恐らく効果があると思われるが、より厳密な結論を得るためには、追跡調査が必要」というレベルのようです。

データ元の論文はこちらですね。

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov
上記論文総合検索サイトであるPubMed内に実際の論文リンクも張られていますが、こちらの雑誌は、本文の方も無料で全文読めるタイプのオープンアクセスジャーナルのようです。

実際にアクセスして一際目についたのが、この雑誌、要約部分だけではあるものの、何と日本語にも対応してるってことで、これはナイスですね!

https://www.cochranelibrary.com/cdsr/doi/10.1002/14651858.CD007470.pub3

切り替えてみても、自動翻訳とは思えない完璧な日本語化で、まさか人の手によるもの…?
機械翻訳でここまでの精度出せるの…?って気がしましたが、多少の誤字脱字がありましたし、本当に人力で翻訳されていたり…?
…いやいや、メチャクチャな数の記事が毎週出ているのに、それは無理だろ、って気もしますが…。

まぁその辺はともかく、この論文本文の結果の表に目をやると、全死因死亡率が、ビタミンD3の服用(0.08~7年の追跡調査)で、中程度の信頼性とはいえ、6%改善することが認められたということですね。

ただ、同じ表の下の方では、ガンによる死亡率が12%改善した、ってあるんですけど、前回見たとおり、ネタ元記事のバブルチャートによると、ビタミンDのガンへの効果は全く認められないんじゃなかったっけ…??

まぁその辺が結局集団解析のあやふやさという気もしてしまうんですけど、一応、この論文でまとめられている実地調査から得られる、日本語でも表示できる範囲にある「著者の結論」としては、

ビタミンD3は、独居しているか、または介護施設でケアを受けている高齢者の死亡率を低下させると考えられた。ビタミンD2 、アルファカルシドールおよびカルシトリオール の死亡率に対する利益に、統計学的有意性は認められなかった。ビタミンD3とカルシウムを併用した場合、腎結石の発生率が上昇した。

などとある通り、特に高齢者の死亡率改善には統計的有意に効果が認められるという感じのようですね。

面白いのは、ビタミンD2の型では有意な効果が認められなかったこと、また、D3とカルシウムの併用で、腎結石の発生率が上昇というのも、このペアは確定で骨形成に有効であることは分かっているわけですけれど、何事もいい側面ばかりではない、ということも窺えますね。

個人的には、僕はマルチビタミンで、(今成分表示を見てみたら)ビタミンD3 1日の推奨量の125%を毎日摂っているようですから、僕の健康センサーによるジャッジでは……デロデロデロ、デン!

ビタミンDは、健康全般に、めちゃくちゃ効果あり!!

…としておこうと思います。

相変わらず自分に都合良く物事を解釈しているだけのしょうもない意見な気もしますが、結局お医者の先生が何と言おうが、大規模実地調査でどのような結論が出ようが、自分に関することはn=1ですから(自分という1人の人間がどうなるかの話でしかないので、どんなに確率が高くても外れることはあるし、逆にうさんくさいものがなぜか自分だけには効いた、みたいなこともあり得る、ということ)、厳密に自分の体での比較実験などできない以上、もう信じるしかないわけです。

先述の通りプラシーボ効果もバカにできませんから、ある程度統計的に良いとされているのなら、実際効いてようがいまいが「良いに違いない」と自分の中で信じて飲み食いするのが、一番幸せに生きるコツという気がする、って感じですね。
(めちゃくちゃ研究者らしからぬ意見な気もしますけど、ま、それとこれ(仕事と生活)とは話が別よ、ってなもんでしょう(笑)。)


ということで、最初にも「怪しげなタイトルで…」と書きましたが、元々「食べてはいけない危険物質」的な記事名で、バブルチャート底辺に位置するアカンほうに注目してみようと思って書き始めた記事だったんですが、「ビタDはやっぱり神!」というだけで存外長くなってしまったので、そちらネガティブ編は次回にまわさせていただくとしましょう。

次回、「食べてはいけないヤベェ奴」お楽しみに~。

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